映画「ドライブ・マイ・カー」が2021年8月20日(金)全国のTOHOシネマズ系にて公開予定になっています!
第74回カンヌ国際映画祭(7月6日~17日)に出品されましたね。
コンペティション部門の審査結果が発表されたようですよ!
濱口竜介監督の映画「ドライブ・マイ・カー」が、脚本を手掛けた濱口監督と大江崇允さんが脚本賞を受賞されました!おめでとうございます!!
村上春樹の『女のいない男たち』(文藝春秋、2014年4月18日)の中に収録されている短編小説の映画化です。
出演は西島秀俊、三浦透子、 霧島れいか、岡田将生他
西島秀俊さん演じる主人公の愛車が素敵で新車ではなかなか見れないフォルムの車です。
映画の中でもひときわ存在感を放って物語と俳優さんたちを引き立てています。
そんな独特な佇まいのある車はどんな車なのか調べてみました!
映画「ドライブ・マイ・カー」の車種
映画「ドライブ・マイ・カー」の中に出てくる主人公が所有している車の車種は
映画の中では赤色のサーブ900です。
「ドライブ・マイ・カー」内覧試写。濱口竜介新作。村上春樹の原作では黄色のカブリオレだったサーブ900が赤の屋根付きに。同車種を調達できなかったのかもしれないけど、それは本作が原作とまったく別モノであることも示している。「バーニング」のアプローチとも全然違う。咀嚼するのに時間が必要だ pic.twitter.com/sESrVoBdkk
— 宇野維正 (@uno_kore) April 27, 2021
原作では「サーブ900カブリオレ」
小説の中では黄色のサーブだったようです。
カブリオレはオープンカーのようですよ。
赤色しか見ていないからですが
この映画のビジュアルに赤色がしっくりくるように思います。
黄色いオープンカーだったらまた印象は違ったかもしれませんね。
村上春樹さんのファンや、小説でイメージを持っている人には違和感があるかもしれません。
サーブ900カブリオレ pic.twitter.com/yEa1um1ak0
— CEFIRØ (@6_CYLINDERS) April 13, 2018
物語では
「12年乗り続け、走行距離は10万キロを超えている。」
主人公はとてもこの車を愛し大切に乗られていることが伺えます。
作者の村上春樹さんは80年代の後半あたりから自動車マニアになっていかれたそうで
作品の中に沢山の車の描写が出てきて、村上春樹さんは車好きと有名です。
このサーブ900はスウェーデンの自動車会社サーブ社が製造・販売していた乗用車です。
スウェーデンの航空機メーカー・サーブの自動車部門が設計製造した初代と、
その後GMの傘下に入った自動車メーカーのサーブ・オートモービルとしてオペルと共通のプラットフォームを使用し設計製造した二代目があり、特に欧米ではそれぞれ「Classic 900」と「New 900」として区別されているそうですよ。
1978年 – 1993年まで販売されていたようです。
サーブ900カブリオレは、バブル期の象徴のようなクルマだったそうですよ。
映画「 ドライブ・マイ・カー」の車種サーブ900のこだわり
映画「ドライブ・マイ・カー」の車種サーブ900の製造は北欧の会社なので
無骨でもあり、エレガントさも感じさせるインテリア的なデザインです。
北欧では、寒い冬が長く家で過ごすことが多いのでインテリアにこだわりデザイン性、機能性に富んだおしゃれな家具や雑貨デザインが有名です。
映画「ドライブ・マイ・カー」の車種サーブ900は、そんな北欧家具のインテリアのような内装の自動車です。
上質な分厚い革のシートが上品な雰囲気を感じさせます。
メータパネルもウインドウ同様、立ち気味のデザインで、視認性も良く、すべてのスイッチが近いので操作性にも大変すばらしいデザインのようです。
厚手のかなり良い革なんでしょうね、座ってみたいです!
航空機メーカーだったサーブらしく、回り込んだフロントウインドウや、ゆるやかなアーチ状のダッシュパネルに囲まれた視界は、航空機のコックピットのようなものを連想してしまいます。
運転する時も快適そうですね。
このサーブ900かっこいいな… pic.twitter.com/gD6siJiQav
— 1049 (@1_0_4_9_) November 8, 2020
北欧車は防寒手袋をつけたままでも操作しやすい様になっているそうです。
ボタンやスイッチが大きく、しかも的確なレイアウトです。
ユニバーサルデザインで使いやすようにデザインされています。
ヘッドライトはガラス製なので白濁する心配は無いようです。
サーブ900(1978-93 スウェーデン)
67年登場の99をベースに北米安全基準に対応させたモデル。個性的なデザインが支持され、日本市場でも人気を得る。当初よりターボモデルも用意され、エンジン自体も16バルブ化やDOHC化など徐々に進化する。99から数えると25年以上のモデルライフであった。#車小噺 pic.twitter.com/HgMZqitQuP— 車の小噺【こばなし】 (@car_kobanashi) May 4, 2021
サーブ900は自動車に航空機メーカーの技術を余すことなく発揮された車のようです。
1978年 – 1993年まで販売されていて、現在メーカはありません。
1993年まで販売されていてバブル期の象徴だったという事は普通に路上で見ていたと思います。
平成生まれの人には初めて見る!カッコイイ車と思うかもしれませんね。
現在は洗練されたデザインの車が多いのでこのレトロ感が私は好きですがみなさんはいかがでしょうか。
こだわりのあるものは万人受けしないこともあり生き残るのが難しいのかもしれませんね。
現在はサーブ社はありませんので新車では手に入らないという事でますます、手に入れたいと思う人もいるかもしれません。
安全性と、北欧の雪道での走行性を重視しながら、独自のデザイン哲学で作られた自動車。
このサーブ900はブランドを象徴する車種だそうで、量産車としてターボを初採用したモデルでもある
と同時に、大きなハッチゲートを4ドアボディと組み合わせた独自のスタイルが印象的。
乗降しやすいよう大きくえぐられたドアシル、
(ドアの下の敷居部分のこと。 ドアを開けたときに見える部位です。)
空力に良いとされる曲率の大きなウィンドシールド、(フロントガラス)
衝突時に運転者が膝を損傷しないよう床に移されたイグニッションスイッチ、
(キーを差し込むところがサイドブレーキの下側にあります。)
とこだわりのある自動車です。
車種サーブ900の価格は?
サーブ900は製造が終了しているので現在は中古車のみの販売のようです。
それぞれの自動車の状態にもよりますので、実際に試乗したりしてみたいですね。
60万円~350万円と幅は広いです。
ちなみに初めて日本に輸入された第1号車を購入したのが テリー伊藤さんだそうです。
経年劣化はありますが、こだわりを持った持ち主により丁寧に乗られている方が多いので状態は綺麗な車が多いようです。
中古車のサイトも見ましたが、ボディは塗り直すことなく、最初のままの車が多いようです。
塗装の技術も航空機メーカーのなせる業なのかもしれませんね。
サーブ社は厳しくなった衝突安全基準や生産・開発コストの上昇などに阻まれ、この車の900のあとは理想的なモデルを作れなくなったそうです。
サーブ社がピークだった時の一番いい自動車製品だったようです。
|
|
映画「 ドライブ・マイ・カー」の車の名シーン
この夏公開が予定されている原作:村上春樹の映画「ドライブ・マイ・カー」
小説では黄色だったサーブ900のボディカラーは赤ヘ、ボディタイプはカブリオレからクーペになってるけど期待の作品。https://t.co/eNF4edDRGd https://t.co/P8RXPoyZfV— 後藤 孝太郎/ (@koutarou_g) May 12, 2021
映画「 ドライブ・マイ・カー」の中でとても大切に乗られている主人公の愛車です。
映画ではサンルーフを開けて、タバコを手に掲げるシーンがあります。
煙や灰を車内に落とさない車愛を感じるシーンなのかもしれません。
公開されたらもっとたくさんの名シーンを見ることができるはずです。
まとめ
映画「ドライブ・マイ・カー」は濱口竜介監督の新作長編映画です。
第74回カンヌ国際映画祭(7月6日~17日)に出品されるそうです。
世界に向けて沢山の方に見ていただける機会ですね。
8月20日の公開日をますます楽しみにしています!
映画「ドライブ・マイ・カー」の登場車種サーブ900はスウェーデンの会社の自動車という事を知り
改めて北欧のデザインのすばらしさも知ることができました。
映画「ドライブ・マイ・カー」の原作は短編小説なので読みやすいと思います。
映画の公開までに読んでみたいですね。
コメントを残す