敷島製パン株式会社(Pasco)がコオロギのフィナンシェとバゲットを発売して話題になりました。
最近では無印良品からもコオロギせんべいが発売され、昆虫食がいよいよ身近になってきたようですね。
コオロギというこれまでほとんどの人にとっては食べ物でなかったものが食べ物として販売されることになるので、その栄養価やアレルギーについて気になって調べてみました。
敷島製パン株式会社(Pasco)のコオロギのフィナンシェとバゲットの栄養やたんぱく質、またアレルギーについてまとめました。
もくじ
コオロギのフィナンシェとバゲットの栄養やたんぱく質は?
コオロギのフィナンシェとバゲットの栄養やたんぱく質はどのくらい含まれているのでしょうか。
食用コオロギパウダーの栄養素
コオロギのフィナンシェとバゲットには食用コオロギパウダーが使用されています。
食用昆虫はスーパーフードと言われるようで、豊富なたんぱく質だけでなく、必須脂肪酸、食物繊維、ミネラル、ビタミンなど、様々な栄養素がバランスよく含まれているそうです!
食用コオロギパウダー100gにはこのような栄養素が含まれています。
【栄養成分表示(100gあたり)】
エネルギー:481kcal
タンパク質:67.9g
脂質:19.7g
(omega 3:87.5mg
(omega 6:4696.0mg
炭水化物:7.9g
(糖質:0.48g
(食物繊維:7.42g
食塩相当量:0.46g
ビタミンB12:29.02ug
カルシウム:115mg
鉄:4.83mg
(futurenautより)
コオロギのフィナンシェ【10匹分のコオロギパウダー入り】の栄養・たんぱく質
エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 食塩相当量 |
186kcal | 3.1g | 11.6g | 172g | 0.1g |
コオロギのフィナンシェ【10匹分のコオロギパウダー入り】の栄養・たんぱく質
エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 食塩相当量 |
182kcal | 4.1g | 11.5g | 172g | 0.1g |
コオロギのバゲットの栄養・たんぱく質
エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 食塩相当量 |
426kcal | 19.5g | 3.9g | 78.1g | 2.0g |
日本人の食事摂取基準によると、一般の人が必要とするたんぱく質の量は体重1キロあたり0.8gだそうで、例えば体重が60キロの人は1日当たり48gが目安となります。
10匹分のコオロギを使ったフィナンシェ1つで、1日に必要なたんぱく質の約1割が摂取できると考えると結構多いような気がします。
何よりも注目すべき点は、コオロギなどの昆虫をタンパク源とすることは環境にとても良いということ!
- 牛肉の場合、可食部1kgを生産するのに25kgのえさが必要ですが、食用コオロギの場合、可食部1kgを生産するのに2.1kgのえさで済みます。
- 牛肉の場合、可食部1kgを生産するのに22,000Lの水が必要ですが、食用コオロギの場合、可食部1kgを生産するのに420Lの水で済みます。
- 牛のような反芻動物の場合、えさを消化する過程でメタンを発生させます。体重1kgの増加に対する温室効果ガス排出量(二酸化炭素換算)を比較すると、牛(2,850g)と食用コオロギ(1.6g)では1780倍の違いがあります。
どうでしょうか?
スーパーなどで簡単にカットされたお肉が手に入る今、そのお肉が生産されるまでにどのような環境への負荷があるかというのはなかなか考える機会がないですよね。
2050年、世界の人口は97億人になり、現在の2倍の食糧生産が必要になると言われています。
しかし、地球の資源は限られており、このままでは、早ければ2030年頃には世界的なたんぱく質不足が起こると予想されています。
こういった背景から、無印良品や敷島製パン株式会社(Pasco)などが昆虫食の商品開発を始めているんですよ!
コオロギのフィナンシェとバゲットのアレルギーは?
コオロギのフィナンシェとバゲットはアレルギーを引き起こす可能性はあるのでしょうか。
調べてみたところ、Pascoのサイトには
■アレルギー物質について
本品で使用している食用コオロギパウダーは、えびやカニなどの甲殻類と類似した成分が含まれています。
えびやカニのアレルギーをお持ちの方はお控えください。
と書かれていました。
またコオロギのフィナンシェは卵、小麦、乳成分、大豆、アーモンドが、コオロギのバゲットには小麦が含まれていますので、それぞれのアレルギーのある方は、間違えて食べないように気をつけてください。
ちなみに無印良品から販売されているコオロギせんべいも同様にえびやカニなどの甲殻類アレルギーのある方は控えるようにと書かれています。
まとめ
敷島製パン株式会社(Pasco)のコオロギのフィナンシェとバゲットの栄養やたんぱく質、またアレルギーについてまとめました。
食用とはいえ、コオロギを食べるというのは抵抗がある人がほとんどではないでしょうか。
私も、田舎で昆虫や芋虫を食べる機会があっても頑なに拒んできましたが、環境問題や人類の未来のことを考えると食の選択肢に入れても良いのかなと思うようになりました。(笑)
最後まで読んでいただきありがとうございました!
コメントを残す