もともとは相撲部屋で力士たちが食べる手料理としてスタートしたちゃんこ鍋でしたが、現在では全国各地でちゃんこ鍋を楽しむことができます。
ちゃんこ鍋の特徴は、たくさんの食材を鍋として一度に楽しめるだけでなく、鍋の〆としておじやを作っても美味しいという点ではないでしょうか。
ちゃんこ鍋は基本的には何を投入してもアリで、店によってメニューは多種多様です。
そんなちゃんこ鍋の中から、おすすめの店をいくつかご紹介しましょう。
もくじ
相撲のメッカ、両国で食べるなら「川崎」
両国国技館があり、周囲には相撲部屋が数多く立ち並ぶ東京都の両国には、たくさんのちゃんこ鍋店があります。
その中でも、昭和初期に創業した老舗店として人気なのが「川崎」です。
ピブグルマンを獲得した実績を持つ名店で、味はお墨付きです。
創業者は元力士ということで、本格的なちゃんこ鍋を楽しめます。
この店の鍋は鶏ガラを出汁にしていて、野菜や肉をバランスよく楽しむことができます。
煮込めば煮込むほど美味しい出汁が出ると評判で、最後の一滴まで残したくない美味しさが人気です。
3人までの来店なら鍋だけでの注文もOKですが、4人以上の場合にはコース注文のみの受付となります。
味付けは選べる4種類「ちゃんこ霧島」
「ちゃんこ霧島」も両国にある本格的なちゃんこ鍋店で、元大関の霧島がオープンした店です。
フロアは8階あり、収容可能人数は300人以上、全てのフロアでちゃんこ鍋を堪能できます。
宴会が開催されることも多く、毎日たくさんの人でにぎわう人気店です。
霧島のちゃんこ鍋は鶏ガラと豚骨を使っているのが特徴で、スープの味は若干濃い目となっています。
仕上げの味は4種類から選択でき、醤油や味噌など定番のものから、塩味やキムチ味などもラインナップされています。
スープの味によって具材が若干異なりますが、どれを食べてもとても美味しく、病みつきになること請け合いです。
トッピングの追加メニューには海鮮などもあります。
夜だと一人当たりの予算は6,000円超となりますが、ランチタイムに行けば1,000円〜2,000円ぐらいでもちゃんこ鍋を楽しめます。
リーズナブルにちゃんこを楽しみたい人に、ぜひおすすめの店です。
相撲部屋を改造した店内が魅力「増位山」
「増位山」は、北の湖などたくさんの力士が所属していた相撲部屋を改造して作られた店内が大きな特徴です。
力士の練習に使われていた土俵はそのまま残されていて、現在では飲食に訪れたお客さんが自由に見学できるエリアとなっています。
相撲ファンなら、一度は訪れてみたいちゃんこ鍋店ではないでしょうか。
増位山のスープは、昆布とカツオの出汁を使っているのが特徴です。
他のちゃんこ店と比べてアッサリしているのが特徴で、朝締めの鶏つくねをメインの食材としています。
旬の野菜とつくねをコラボさせた鍋は、女性や高齢の人にもオススメです。
この店はちゃんこ店の中でも人気が高い店で、東京場所が開催される期間になると、予約がなければ入店は難しいほどです。
もしも足を運ぶなら、できるだけ早い時期から予約を入れることをおすすめします。
練り物が充実したボリュームたっぷりの鍋は「騏乃嵐 (きのあらし)」
ちゃんこの名店として人気の「騏乃嵐」は、いつ足を運んでも店内が混雑しています。そのため、来店するならできるだけ早めの時間に行くことをおすすめします。
店内にはテーブル席に加え、掘りごたつ席やお座敷などもあり、来店する人数や希望に合わせて、使い勝手がよい席をリクエストできます。
この店のちゃんこ鍋は、なんといっても鍋からはみ出しているボリューム満点の具材が魅力です。
根菜から葉物野菜、きのこなど野菜がふんだんに使われているだけでなく、練り物のバラエティが豊かで充実しています。
どの具材から食べようか迷ってしまうほど贅沢なちゃんこ鍋なのに、料金面では他の店よりもリーズナブルな4,000円台から堪能できます。
ランチタイムなら、1,000円以下でもちゃんこを楽しめます。
創業は昭和33年、老舗の風格を持つ「玉勝」
戦前に創業されたちゃんこ鍋の老舗店「玉勝」は、現在でも昭和の雰囲気を残し、情緒と風情を感じられる店として人気があります。
この店も、他の店と同じように元力士が運営していているのが特徴です。メニューは、6,500円(税抜)のコースのみです。
鶏ガラをベースにしたスープに、お豆腐、ほうれん草や小松菜、白菜などの葉物野菜が贅沢に投入され、地鶏とのコラボが見事なハーモニーを創り出しています。
つけダレには甘めの醤油と生卵、ネギやトウガラシを使っていて、どんどん食が進みます。
一般的なちゃんこ店では、鍋の後の〆にご飯を使う店が多いのですが、玉勝ではきしめんと餅を使います。
鍋の後までボリュームたっぷりで、お腹も心も大満足できる店です。(2020年現在)
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